なぜ新刊書は出るのか

twitter三省堂海老名店さんが「進撃の巨人」と一緒に「寄生獣」もフェア展開したいとtweetしていた。
これをきっかけとして、BOOK OFFで3巻まで思わず読んでしまった。他のマンガなら、ここまで惹かれることはめっきり減ったのに。

進撃の巨人」は100万部を超えてベストセラー候補らしい。でも、「寄生獣」の方が面白いんだから(進撃の巨人は完結していないからいままでの段階での判断)、単体でも売れるよう仕掛けた方が読者には楽しいはず。そのきっかけとして「進撃の巨人」系のマンガの発刊は嬉しい。それでこそ新刊書の意味があるというものだよー。

でも、古くなった本は売れないのが現状。ジュンク堂池袋店に「涼風」シリーズの本が一冊もない。利益の源、ワンピースは力の限り大プッシュ。毎月たくさんの新刊が出る。だが、本当に面白いものが埋もれないように、薦めてくれるのは書店員だけじゃないかと思う。

ネットには情報が多すぎて、ピンポイントで発見するのは難しい。今日、12月24日の西尾維新傾物語」の発売を知ったのは、偶然だった。偶然楽天からのDMを開いたら、そこに表示されていたから。

ネットは常に考えてサーフィンしないと何も見つけられない世界。だけど、書店はぶらぶらしてても何かに出会う場所。で、あって欲しい。1日のうちに3つの書店を巡れば、何かに出会う。なぜならそこに、新刊の洪水があるから。

偏ったキュレーションを特定のブロガーだけでなく、書店員にも求めたい。もちろん、時間がもしあるなら幅広く見つけて薦めてくださると楽しいのだが、書店員の仕事は夜遅くまで続くし、休みの日なんてのも少ない。書店はチェーンストアオペレーションより、個性が面白い。